【痛みの各論 vol.1】女性の痛み
みなさん,こんにちは。
「マニュアルフィジオサロンあきは」のブログへようこそ!
身体の痛み治療のスペシャリスト
“認定徒手理学療法士”の齋藤賢一です。
今回のブログは,是非,女性の方々に読んでもらいたい!!
なぜならば,テーマが『女性の痛み』だからです(笑)。
「痛みに性差なんてあるの?」とお思いの方も多いとは思いますが,,,
「あるんです!!」
実際にまわりにいる人々の中で,痛みを有している人って,女性のほうが多くないですか?そう言われれば,そうかもしれない!?
私のお母さんもおばあちゃんも膝が痛いって言ってた,そういえばお姉ちゃんも腰が痛いって言っていたなぁ,あと,上司の先輩OLは肩が痛いみたい!なんてことがあるのではないでしょうか!?
【女性の痛みの有訴率】
1.肩痛/肩コリ
2.腰痛
3.膝(ひざ)痛
↓
以上が、トップ3になります。
1.肩痛
統計上の性差は認められていません。
しかし、私の経験上は女性の割合が高いように感じています。
前職場の医師が肩専門医であったこともあり、肩痛のリハビリはたくさん経験がありますが、
⚪︎女性に多く、
⚪︎両側同時または時間差で罹患することも多く、
⚪︎改善までに長期間を要す、
という印象があります。
肩痛と一言で言っても、原因は様々ですが、いわゆる四十肩/五十肩(正式には、肩関節周囲炎)の場合、改善までに要する期間は、平均で1年かかります。
これが女性の場合は、さらに期間が長くなることも少なくありません。
治療開始までの期間も関係するのかもしれませんが、
⚪︎女性は我慢強いがために、治療開始が遅れる、
⚪︎日常生活の家事などで、痛いのに肩を使わざるを得ない、
などの影響もあるのかもしれませんね!?
また、女性に多い訴えの一つが、「肩コリ」ではないでしょうか??
「肩コリ」→「首コリ」→「頭痛」という悪循環に悩まされている方も多いと思います。
ただの「肩コリ」だと甘く見てはいけません!!
OLで「デスクワークが中心」のお仕事で,「パソコンとにらめっこ」という方は,「肩コリ」が当たり前になっていませんか???
重症化すると、ただの「コリ」だけでは済まない様々な症状を引き起こす可能性がある厄介者なのです。
肩痛の好発年齢は,40~60歳代とされており,本来であれば,もっとも活き活きとしたアクティブな年代と思われます。
肩周辺の症状は、日常生活レベルでも様々な弊害となるため、早めの対処をオススメします!!
2.腰痛
腰痛は、女性の30〜40%に発生するとの報告があり、男性の1.5倍の有訴率となっています。
なぜ女性に多いのでしょうか!?
女性は,,,
◇いわゆる「反り腰」の傾向がある,
◇妊娠による姿勢の変化,
→お腹が大きくなると,それを支えるために「反り」が強くなる。
◇産後の骨盤の緩みや歪み,
など。
以上は,40歳未満の女性に多いパターンかと思われます。
◇ホルモンバランスの影響,
◇筋肉量や肥満度の影響,
◇骨粗鬆症の影響,
など。
以上は,70歳以降の女性に多いパターンかと思われます。
また,腰痛は心理的な影響も受けやすいとも言われています。
家事や育児での身体的な負担に加えて,家庭や社会環境の中での様々な役割,仕事でのストレス,などの精神的/心理的な負担も腰痛の発症や慢性化に影響を与えます。
心身ともに,ストレスから解放され,腰痛に悩まない日常を手に入れてほしいと心から願っています!!
3.膝痛
膝痛は,実に,男性の2倍近くの女性に発生しています!!
膝痛は,幅広い年齢層で発生する可能性がある痛みの一つです。
◇小中学生の成長期に発生する
→オスグッド病
◇高校生以上のスポーツ年代で発生する
→ジャンパー膝(腱障害)
◇成人のランナーに発生する
→ランナー膝(摩擦症候群)
◇中高年以降に発生する
→変形性膝関節症
というふうに,すべての年齢層で発生する可能性があるのです。
特に気を付けなければならないのが,50歳代以降に発生しやすい「変形性膝関節症」です。
よく耳にする「軟骨が減る」疾患です。
「年だから仕方ない,,,」
「太り過ぎです,,」
「痛かったら休んでください,,」
「あとは手術しかありません,,,」
なんて言われた経験がある方も多いのではないでしょうか!?
軟骨には血管も神経も通っていません!
軟骨が減るのは自然なことです!!
「軟骨が減る」=『痛い』
といことではありません。
では,なぜ痛いのか??
一つは,関節内の炎症に起因する痛みです。
これの分かりやすい所見は,「ひざに水が溜まる」ことです。
「軟骨の摩耗・損傷」によって,「炎症」が起こり,「水が溜まる」と痛くなります。
逆に言えば,「軟骨が減って」いても,「炎症」が起こらなければ痛くない。「炎症」が治まれば痛みはなくなります。
二つ目は,関節の機能障害による痛みです。
「炎症」が治まっても,関節の硬さなどの機能障害が残っていると痛みは取れません。
ですので,「軟骨が減って」いても,「炎症」を抑えて,「機能障害」を改善すれば,痛みはなくなるということです!!
以上の女性の痛みTop3をまとめると,
◇40歳以下と70歳以降で【No.2 腰痛】が発生しやすい。
◇40~60歳代で【No.1 肩痛】が発生しやすい。
◇50歳以降で【No.3 膝痛】が発生しやすい。
ということになります。
幅広い年齢層の女性に,『身体の痛み』が生じやすいことがお分かり頂けると思います!!
〇日々の勉強にクラブやスポーツを頑張っている「女子学生たち」
〇バリバリと仕事を頑張っている「OLのみなさん」
〇家事に育児に大忙しの「主婦のみなさん」
〇健康運動や趣味活動を楽しんでいる「女性のみなさん」
身体の痛みや不調は,我慢してもストレスが溜まる一方で,良いことは何もありません。
当サロンは,そんなお悩みを持っている多くの女性をサポートし続けます!!!
専門的な知識と技術を有する,経験豊富なセラピストの施術を,安心・安全な環境で,お受けいただくことができます。
何かありましたら,お気軽にご相談ください!!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
「いたみのないシアワセ!」
「できることのヨロコビ!」 をあなたへ。