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徒手療法(マニュアルセラピー)とは?

肩こりと頭痛に対する徒手療法テクニック
世界標準の徒手療法とは!?

みなさん,こんにちは。

マニュアルフィジオサロンあきはのブログへようこそ。
身体の痛み治療のスペシャリスト
“認定徒手理学療法士”の齋藤賢一です。

【痛みの総論】シリーズでは,痛みに関する基礎的な知識をお伝えしてきました。

なぜならば,クライアント様ご自身が,痛みの理解や認識において,誤った解釈をされていると,それが回復への障壁となる可能性が高いためです。

痛みの正しい知識を身に付けて頂いた上で,それでは,それをどのようにして解決していけばよいのか??という課題に対して,,,

その答えは,

『徒手療法』
(マニュアルセラピー/Manual Therapy)にあり!!!

ということで,

今回のテーマは,
『徒手療法/マニュアルセラピーとは?』です。

(わたしの専門分野なので,非常に長くなりますがご了承ください,,,)

わたしは,理学療法士/Physio therapistです。

そして,その理学療法の中で,神経筋骨格系(運動器系/整形外科的)疾患のリハビリに専門特化した一分野が『徒手療法』というものです!!!

一般の方々にとっては,

理学療法士?って,,

「何をする人?」,「マッサージ屋さん??」という方も多いことでしょう(泣)

さらには,

徒手療法???

「そんなの聞いたことない!!」

「新しいセラピー!?」

「本当に効果あるの??」

という程度の認識が一般的だと思われます(泣)

(とてもとても残念です,,,)

わたしが,理学療法士になって15年以上が経過しますが,その社会的認知度は高まっているのでしょうか?どれほどの人々が理学療法サービスの恩恵を受けられているのでしょうか??痛みで困っている多くの人々は,最適な徒手療法サービスを受けられているのでしょうか???

わたしは,この地から,この場所から,

最良の徒手療法サービスを提供していくことが使命だと思っております。

さてさて,それでは,

◇理学療法(士)とは,,,
「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」(理学療法士及び作業療法士法 第2条)
→リハビリテーションの専門職です!!

【理学療法士の7つの専門分野】
1.基礎理学療法
2.神経理学療法
3.教育・管理理学療法
4.運動器理学療法
       →運動器,徒手理学療法,スポーツ
5.内部障害理学療法
6.生活環境支援理学療法
7.物理療法

◇徒手療法(士)とは,,,
「神経筋骨格系機能障害のマネジメントにおける理学療法の中の専門領域であり,臨床推論(クリニカルリーズニング)と呼ばれる高度な思考スキルに基づく,高度で特殊な徒手療法テクニックと運動療法による包括的な治療体系である」(2004年のIFOMPT総会にて)

【理学療法&徒手療法の歴史】
◇1951年:世界理学療法連盟設立
( WCPT:World Confederation for Physical Therapy )
◇1978年:国際整形徒手理学療法連盟がWCPTの最初の下部組織に任命
(IFOMPT:International Federation of Orthopaedic Manipulative Physicai Therapists)

【徒手療法の歴史】
◇1828-1917年:オステオパシー(Andrew Taylor Still)
◇1845-1961年:カイロプラクティック(Daniel David/Bartlett Joshua Palmer)
◇近年:整形外科医学(Cyriax,James&John Mennell,Maigne)
◇  〃  :徒手理学療法(Maitland,Kaltenborn&Evjenth,Paris,McKenzie)

というふうに,理学療法と徒手療法の定義やその歴史と発展を見てみると,『徒手療法』は,オステオパシーやカイロプラクティックにルーツを持ちながら,さらに近代/現代医学と融合する中で,発展し続けている最先端の治療体系であることがお分かり頂けると思います!!!

ただ,日本はリハビリテーション/理学療法/徒手療法後進国です,,,

世界からは20年近く後れを取っていると言ってよいかもしれません(泣)

今でも徒手療法は発展し続けており,
1990年代からはマリガンコンセプト(Brian R. Mulligan)
2000年前後からは神経系モビライゼーションの体系化

というふうに,

神経筋骨格系疾患による様々な症状を幅広くカバーできるように発展してきています!!!

実は日本は世界最多の理学療法士を育成しています。

しかし,

様々な痛みに対して,最適な徒手療法を受けられる医療機関や治療院はお近くにあるでしょうか???

「ある!」という方は相当ラッキーです!!

理学療法士の中で,本当に徒手療法をマスターしています!というセラピストは数えるほどしかしないのが現状です。

なぜならば,上述のIFOMPTが定義する“徒手療法士”には,高い教育基準が設けられており,大学院修了レベルの教育がグローバルスタンダードになっているためです。

要は,大学4年間の標準カリキュラム+大学院2年間の専門カリキュラムが必要ということです(医師と同レベルの6年間の教育課程)。

日本では,最短で専門学校3年間の教育で,理学療法士の国家資格が取得可能です。

なので,その倍の時間をかけて,専門的に『徒手療法』を学ばなければならないために,その教育環境は未整備のままで,“真の徒手療法士”はまだまだ数が少ないのです。。。

そんな中で,わたしは,幸運にも,

日本の理学療法教育の中で初となる,高度専門職を育成するためのプログラムが開講された新潟医療福祉大学大学院に進学することができ,修士課程,保健学専攻,理学療法学分野の高度専門職業人プログラム,臨床徒手理学療法コースを,その第一期生として修了することができました!!!

だからこそ,わたしには,理学療法士としてのプライドを持ち続けながら,徒手療法による地域/社会貢献を通して,徒手療法サービスの普及と発展,さらには一般の方々への認知の拡大を図っていく,使命と責任があると思っています!!!

◇『徒手療法』は,(柔道整復師による)接骨院や整骨院では受けられません。
◇『徒手療法』の技術は,(あん摩マッサージ指圧師による)施術とはまったく異なります。
◇『徒手療法』の中には,(鍼灸師による)鍼灸治療は含まれません。
◇『徒手療法』は,(整体師による)民間療法ではありません。
◇『徒手療法』は,(カイロプラクターによる)カイロプラクティックとは異なります。

真の『徒手療法』を受けられるのは,

Manual Physio Salon AKIHA

他,

さて,『徒手療法』とは言っても,これはあくまでも総称です。

定義は上述の通りですが,その治療体系には,様々なコンセプトが存在します。

ここからは,わたしが主に用いているコンセプトを紹介していきます。
(治療体系の他に考え方のコンセプトも含まれます)

◇メイトランドコンセプト/Maitland concept
(Australian approach)
健全な臨床推論を通しての仮説検証を繰り返しながら,クライアント様の主観的な症状(symptom)と客観的な徴候(sign)に対処する治療体系です。身体機能評価と治療におけるテクニックとしては,段階的な振動法による関節モビライゼーションがメインとなります。

◇マッケンジーコンセプト/McKenzie concept
腰痛の分類方法を開発し,その後,四肢・体幹に応用可能なコンセプトとして発展してきています。主に椎間板に由来する痛みに対して,骨盤シフトの修正や脊柱伸展エクササイズなどを通して,その機能的な改善を図るための評価・治療体系として有効なコンセプトです。

◇マリガンコンセプト/Mulligan concept
関節機能異常に対する治療体系として,他動的な関節モビライゼーションに加えて,自動運動を併用したモビライゼーションを開発。評価でその効果を検証しながら,即時的な変化を引き出すことが可能なテクニックで,効果を持続させるためのセルフエクササイズまで体系化されています。

◇マニュアルコンセプト/Manual concept
ElveyやButlerの開発・発展させてきた神経系モビライゼーションを体系化し,神経筋骨格系機能異常を包括的な評価と治療にて,マネジメントする治療体系となっています。症状と徴候から機能分類を図り,重症度の高い神経系の治療から開始し,筋骨格系の治療へと移行していくという,治療の優先順位を考えることが可能なコンセプトです。

以下の二つは,上記のコンセプトを使いこなす上で大切な,考え方のコンセプトとお考え下さい。

◇ビッグピクチャコンセプト/Big Picture concept
痛い箇所だけを診ていても問題が解決しないことは多々あるということを教えてくれているコンセプトです。痛いのは膝(ひざ)だけど,原因は腰と姿勢にあり,膝痛は結果であることもあります。結果として,生じた膝痛と膝関節機能障害に対する介入だけでは,根本的な解決に繋がらないかもしれません。また,関節機能だけでなく,神経機能にもアプローチする必要があるのかもしれません。身体は全体として機能しているわけで,一部だけを切り抜いて見ていても,それが何なのか分からない!!だから,最初は「大きな絵」を見るように,全体から診ていきましょう!というコンセプトです。(by David Butler)

◇生物心理社会的アプローチ/Biopsychosocial approach
生物医学的な視点だけでその症状や徴候を診るのは,何十年も前の古い医療の在り方です。患者/クライアントは治療の『対象』であり,原因と結果という短絡的な線形因果論で物事を判断する『医療者が主体』の医療に対して,患者/クライアントが物語の『主体』であり,生物医学的な視点のみならず,心理社会的な側面も含めた多元性を容認し,患者/クライアント中心の医療を目指すのが,生物心理社会的アプローチです。(by George L. Engel)

他にもテクニックは沢山あります(汗)。

・ストレイン・カウンター・ストレイン
・筋筋膜リリース/筋膜マニピュレーション
・マッスルエナジーテクニック
・軟部組織モビライゼーション
・結合組織モビライゼーション
・マイオセラピー
・マイオチューニングアプローチ
・頭蓋仙骨療法

などなど,,,

最終的な目標は何か?

それは,,,
クライアントの有する痛みやそれに伴う様々な問題を解決することです!!!

その目標をクリアするためには,何が必要なのか?

極論から言えば,
クリアできるのであれば,何でもOKですよね!?

クライアント中心に物事を考えれば,目標さえクリアされるのであれば,手段は問わないはずです!!

理学療法士じゃなくても,

徒手療法ではなくても,

接骨院や整骨院,整体院,マッサージ,鍼灸院,カイロプラクティック,お薬,湿布,電気治療,,,

手段は問わず,治ればOKです!!!

治るため,治すためならば,何にでもトライしてみるべきです。

これをしてはいけないという決まりはありません。

選ぶのはクライアント様ご自身です!!

ただし,結果に責任を持つのは,治療家であり,セラピストであるはずです。

そして,,

わたしは,,,

『徒手療法』

で,その目標を達成します!!!

それが,最短で最速の方法であると分かっているからです!!!

当たり前ですが,自信と責任を持って,全力で施術にのぞみます!!

クライアント様のニーズに応える,目標を達成する,,

そして,クライアント様の笑顔を取り戻す!!

本気で治したいあなたへ!

痛みで困った時,行くべき場所!!

それが,

Manual Physio Salon AKIHA

でありたいと思う!!!

最後は少し熱く語ってしまいました(笑)!?

これを読んでいただいた方々に,少しでも想いが伝わったら嬉しい限りです!!

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

「いたみのないシアワセ!」
「できることのヨロコビ!」をあなたへ。

Manual Physio Salon AKIHA
Physio therapist/Master therapist
KENICHI SAITOH

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