痛みを解決するには,痛みの正しい理解が不可欠です!!
みなさん,こんにちは。
マニュアルフィジオサロンあきはのブログへようこそ。
理学療法士でセラピスト兼オーナーの齋藤賢一です。
当サロンは様々な原因によって生じる可能性がある「痛み」が主な施術対象となるため,今回は,『いたみについてのお勉強』です。
“痛み”を有する割合は?
さて,まずは痛み(いたみ)の疫学について,簡単におさえておきましょう!
さっそくみなさんに質問です。
「痛みを感じたことはありますか?」
↓
間違いなく100%の人が『イエス!』でしょう。
(先天性無痛症の人は例外ですが,,,)
『人は生まれながらに心身の痛みをたくさん経験しながら成長していくのです(笑)!!』
では,腰痛を例にとって科学的なエビデンス(根拠)を見てみましょう。
生涯で腰痛を経験する人の割合は???
↓
30%!??
いや,周りにはもっとたくさんいるかも!
↓
じゃあ 50%!?
このくらいじゃない!?
残念,,,正解は,
なんと,
↓
80%
です!!!!!
(10人中8人は一生に一度は腰痛を経験するということ)
昨今では2人に1人が癌(がん)になると言われている時代において,腰痛の有訴率はそれを遥かに上回る数値をたたき出しています。
これを読んでいただいている人の中にも,すでに腰痛を経験したことがある!
という人は多いのではないでしょうか?
では,その腰痛の原因は何なのでしょうか?
“腰痛”の原因は何?
みなさんが当たり前に疑問に思うことですよね。
ここでも驚くべき数字があります。
それは,,,
↓
85%
???
これは何を示した数字でしょうか?
正解は,,,
『85%の腰痛 = 原因不明』
(非特異的腰痛と言います)
ということです!!!
逆に,原因のはっきりとした腰痛=特異的腰痛の代表例としては,
→X線(レントゲン)で診断可能な腰椎圧迫骨折
(尻もちでの受傷やいわゆるいつの間にか骨折)
→MRIで診断可能な腰椎椎間板ヘルニア
→CTで診断可能な腰椎分離症(成長期の疲労骨折)
などがあります.
→これらの特異的腰痛に対しては,その原因に対する適切な対処と治療が必要になります.
それにしても,,,
85%が原因不明だなんて,そんなバカなことがあるか(怒)!!
というお気持ちはよく分かります。
これだけ医学・医療が進歩したにも関わらず,現在のX線やMRI,CTといった画像診断のみでの診断精度はこの程度ということを示しています。
この結果は,診断が間違っている(誤診)ということではありません。
例えば,腰痛があり,,,
→レントゲンでは特に異常はなし。
→では,MRIを撮ったところ,腰椎の椎間板にヘルニア像があった。
→整形外科医の診断は,「腰椎椎間板ヘルニア」です。
(画像診断としては正解です,,,)
→「では,手術でヘルニアを除去しましょう」
→結果,手術をしたのに腰痛が治らない(ということはよくあります!!)
どういうこと???
↓
画像所見≠臨床(身体)所見
ということです。
MRIでヘルニアが確認できた(画像所見)。
→身体検査では,坐骨神経伸張テストが陽性である。
→感覚低下やしびれ(神経徴候)がある。
→腱反射が減弱している。
→筋力低下が認められる。(以上が,身体所見)
↓
画像所見=臨床(身体)所見
,,,であれば,手術で症状がきれいに取り除かれるでしょう!!
このマッチングを見誤ると,せっかくの治療も功を奏さない!ということになります。
●画像を診るだけの診断,,,
●話しもろくに聞かない診断,,,
●所見だけで判断する診断,,,
→これでは,正確な診断にはつながらないということがお分かり頂けると思います。
こんな話を聞くと疑心暗鬼になってしまいそうですよね!?
でも,ご安心ください!!!
治らない腰痛や手術をするほどの腰痛なんて,せいぜい数%です。
「年だからしょうがない」
「痛かったら休んでください」
,,,なんてことを言われたことがある方は多いのではないでしょうか?
→ 絶対にそんなことはありません!!!!!
“痛み”の解決のためには?
では,どうすれば明確な原因が分かるのか?
どうすれば治るのか?
それこそが,ここマニュアルフィジオサロンあきはが最も得意とする分野の,
クリニカルリーズニング(臨床推論)
と言われる
高度な思考スキルを駆使した
仮説立案とその検証
↓ そして,
身体機能障害の特定とその改善
にあるのです!!!
核となる痛みと身体機能の関係性については,別のブログでご紹介していきます。
是非,そちらもお読みください。
『わたしの痛みは何が原因なの?』
『放っておいてよいの?』
『どう対処したらよいの?』
『整形外科を受診したほうがよいの?』
『どの治療や施術を選べばよいの?』
『自分でできることはないの?』
『どうすれば予防できるの?』
→これらは,みなさんが日々感じている疑問ではないでしょうか???
「何が?」痛い
「なぜ?」痛い
これを追究していくプロセスとその解決こそが私の専門です!!!
みなさんの疑問や問題を一緒に解決していきましょう!!!
最後まで読んでいただき,誠にありがとうございました。
「いたみのないシアワセ!」
「できることのヨロコビ!」をあなたへ
Manual Physio Salon AKIHA
Physio therapist/理学療法士 齋藤賢一 Keinchi Saitoh