【痛みの総論 part3】痛みと心理の関係
みなさん,こんにちは。
マニュアルフィジオサロンあきはのブログへようこそ。
マスターセラピストの齋藤賢一です。
さて,今回は痛みの総論part3ということで,
『痛みと心理の関係』についてご紹介したいと思います。
(各論に入るのはもう少々お待ちください)
前回のブログで,人体にとって有益な痛みと有害な痛みということをご紹介しました。
そして,痛みの長期化や慢性化を防ぐ!,痛みの早期解決を図る!!
ことが重要であるということをお伝えしました。
「この程度の痛みは大した事ないから放っておく」
「大した事はないから我慢する」
(日本人の国民性,文化,習慣,,,)
という方は要注意!!!です。
まずは,【痛みによるストレス反応】について,簡単にご説明します。
1.痛みを我慢する
(心理状態:不安や悲しみ)
↓痛みが引かない↓
2.安静にする
(焦りや葛藤)
↓痛みが悪化↓
3.痛みが慢性化する
(怒りや恐怖)
この心理状態の変化をストレス反応というわけです。
痛みが慢性化し,痛みに対して恐怖を感じるようになると,,,
(恐怖という表現はおおげさに聞こえるかもしれませんが)
Fear avoidance(恐怖回避)行動を取るようになります。
この反応は当たり前ですよね!?
誰でも怖い,恐ろしい体験はしたくないはずです!!
さらには,生命を脅かすような脅威に対して,それを回避しようとする行動は自然なことです。
痛み=不快なもの,イヤなもの,怖いもの
と感じるようになる,,,
さらにそれが長期化すると,
ヒトは,それを避けるようになります。
「こうすると痛いから,しないようにする。」
「こっちのほうが楽だから,それをし続ける。」
その結果,痛みからの回避行動が,習慣化し,
不良姿勢や異常な動作パターンが学習されてしまい,
痛みが改善しない=痛みの慢性化
につながるという悪循環を形成するわけです!!!
前回のブログでもお話したように,人体にとって有益な痛みとは,人体への”警告信号”ですので,その痛みは,受け入れるべき/受け入れるしかない痛みです。
では,どのような痛みが,人体にとって有害な痛みとなり得るのか??
一つの目安となる
【3の法則】
をご紹介しましょう!!
痛みの発症から,
3日:炎症の沈静化
3週:痛みはほぼ緩和
3ヶ月:正常な状態まで回復(身体機能的にも)
→これが正常な回復プロセスです!!
急性発症から3日以上続く,強い,鋭い痛み
→有害な痛みの可能性あり
3週以上経っているが,鈍い痛みが続いている
→有害な痛みの可能性が高い
3ヶ月以上経つのに,痛みが取れない/むしろ悪化している
→有害な痛み
というふうに,日数でおおまかな目安をつけることができます。
ご自身の症状と照らし合わせてみて,
「この痛みは有害な痛みかも!?」
と思われた方は,早めの対処をオススメ致します!!!
過剰なストレス反応を引き起こさないためにも,早い段階から,痛みに対して,適切な対処をして,早期解決を図ることが大切です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
「いたみのないシアワセ!」
「できることのヨロコビ!」
をあなたへ。